福原です、
最近、妙に不安になることってありませんか?
例えば、「今日の15時に会議室へ」と上司に呼び出された瞬間。
同期が昇進したという話を聞いた時。
月末に通帳を見た瞬間。
週末の予定が真っ白なカレンダーを見た時。
「何か怒られる?」 「自分は取り残されている?」
「この貯金額で大丈夫か?」 「このままずっと一人なのか?」
頭では「そんなに心配することないだろう」と分かっているはず。でも、なぜか心がざわつく。この感覚、あなたも経験があるのではないでしょうか。
実はこの不安、あなたの意志の力だけでは止められない理由があります。でも安心してください。今日お話しする方法を使えば、不安が勝手に消えていく仕組みを作れます。
難しいことは何もありません。ちょっとした習慣を変えるだけです。
恐怖は「自動運転」で発動している
まず、不安や恐怖がなぜ勝手に湧いてくるのか、その仕組みを理解しましょう。
キーワードは「トリガー」です。
トリガーとは、行動を自動的に引き起こすきっかけのことです。例えば、洗面台の前に立つと自然と歯ブラシを手に取る。スマホの通知音が鳴ると反射的にチェックしてしまう。これらはすべてトリガーによる自動反応です。
脳は効率化のために、こうした「自動運転モード」を作り出します。いちいち考えなくても行動できるようにしているわけです。
そして、恐怖や不安も同じ仕組みで発動しています。
先ほどの例を思い出してみましょう。
- 上司に呼び出された→「怒られる?」
- 同期の昇進の話→「自分は取り残されている?」
- 通帳を見る→「この貯金額で大丈夫か?」
- 週末の予定が空いている→「このままずっと一人なのか?」
これらは、あなたが意識的に考えようとしているわけではありません。トリガーが引かれた瞬間に、自動的に不安が発動しているのです。
なぜ繰り返されるのか
ここで重要なポイントがあります。
脳は反復によって学習します。
同じトリガー→同じ反応を繰り返すと、その回路は強化され「習慣化」されます。
つまり、あなたの不安も習慣化されているのです。
上司に呼び出された→怒られる?、という反応を何度も繰り返してきたから、もはや自動的に不安が湧いてくるようになっています。これはあなたの性格の問題ではなく、脳の仕組みの問題なのです。
でも、大丈夫です。
習慣化されたものは、上書きできるのです。
恐怖のトリガーを「上書き」する逆転の発想
不安を消すための鍵は、「消そうとしない」ことです。
恐怖のトリガーを無理に消そうとするのではなく、別のトリガーで上書きする。これが今日お伝えする方法の核心です。
具体的には、脳に先に「楽しいイメージ」を入れておくのです。
1日の中に「ゴールを思い出すタイミング」を複数設定しておく。そうすると、恐怖のトリガーが発動する余地がなくなります。脳がすでに楽しいことでいっぱいだからです。
ゴールイメージの力
以前、「願望実現テクニック〜3ステップで人生が変わるイメージング習慣」という記事でお話ししましたが、私たちの脳は「確信したこと」に向かって動きます。
◯願望実現テクニック〜3ステップで人生が変わるイメージング習慣
ゴールを鮮明にイメージすることで、脳は自動的にそこに向かって動き始めます。スポーツ選手が試合前に優勝シーンをイメージするのも同じ原理です。
ここで重要なのは、ゴールイメージを「1回だけ」やっても効果は薄いということです。
繰り返すこと。そして、毎日続けること。
これが習慣化の秘訣です。そして習慣化するためには、決まったタイミングでやることが不可欠なのです。
先手を打つ戦略
考えてみてください。
あなたの1日の中で、恐怖のトリガーが発動するタイミングはいくつありますか? おそらく5個、10個、もしかしたらもっとあるかもしれません。
では、その前に「楽しいトリガー」を仕掛けておいたらどうでしょう?
朝起きてから夜寝るまで、様々なタイミングで自動的にポジティブな思考が始まる。そうなったら、ネガティブな思考が入り込む隙間がなくなります。
これが「先手を打つ」戦略です。
実践編:楽しいトリガーの作り方
では、具体的にどうやって「楽しいトリガー」を作るのか。サラリーマン生活に合わせた実践方法をお伝えします。
タイミングの設定
以下のようなタイミングで、ゴールイメージを思い出す習慣を作ってみてください。
通勤電車に乗ったら → 理想の働き方をイメージします。自分が活躍しているプロジェクト、感謝されている場面、やりがいを感じている瞬間を思い描いてください。
ランチ後のコーヒータイム → 達成したいプロジェクトの完成形を想像します。クライアントが喜んでいる顔、チームメンバーと喜びを分かち合っている場面など。
エレベーターに乗ったら → 昇進後の自分、理想のポジションで働いている自分をイメージします。どんな仕事をしていますか? どんな気持ちですか?
トイレに入ったら → プライベートの楽しみを思い出します。週末の予定、やりたいこと、会いたい人、行きたい場所。
帰りの電車 → 明日のワクワクすることを考えます。明日達成したいこと、楽しみにしている出来事など。
まずは1つから始めても構いません。「通勤電車で理想の自分をイメージする」だけでも十分です。
なぜタイミング設定が重要なのか
ここが最も重要なポイントです。
同じ場所、同じタイミングでゴールイメージを繰り返すと、それが自動化されます。
最初は意識的にイメージしなければいけません。でも、2週間、3週間と続けると、その場所に行っただけで自動的にポジティブな思考が始まるようになります。
私の例をお話ししましょう。
私は近所のスーパーに買い物に行き、エスカレーターに乗ると自動的に気功をかけ始めます。エスカレーターに乗る→気功、という回路が完全に自動化されているからです。
これは特別な能力ではありません。ただ、同じタイミングで同じことを繰り返してきただけです。
あなたも同じように「楽しいトリガー」を自動化できます。
通勤電車に乗る→自動的に理想の自分をイメージする。
ランチ後のコーヒーを飲む→自動的にゴールを思い描く。
こうなったら、もう意識しなくてもポジティブになれるのです。
1日中、気分が良くなる理由
この方法を実践すると、何が起こるでしょうか。
恐怖のトリガーが発動しなくなる
あなたの脳は、1日に何度も「楽しいこと」を考えるようになります。通勤電車で、ランチ後に、エレベーターで、トイレで、帰りの電車で。
脳がすでにポジティブなイメージでいっぱいになっているので、ネガティブな連想が入り込む余地がなくなります。
上司からの呼び出しがあっても、「また怒られる」ではなく、「これをクリアしたら理想の自分に近づく」と思えるようになります。同期の昇進を聞いても、「自分も理想のキャリアに向かっている」と思えます。
結果として、1日中、穏やかな気持ちで過ごせるようになります。
現実も変わり始める
さらに面白いことが起こります。
ゴールを何度もイメージしていると、脳は本当にそこに向かって動き始めます。以前の記事でお話しした通り、脳は「確信したこと」を現実化しようとするからです。
不安が減ると、行動力が上がります。チャレンジすることが怖くなくなります。新しいことに挑戦できるようになります。
小さな変化が積み重なって、数ヶ月後には現実が変わっていることに気づくはずです。
今日から始める4つのステップ
では、具体的に何をすればいいのか。シンプルな4ステップでまとめます。
ステップ1:恐怖のトリガーを認識する
まず、あなたが不安になる瞬間を観察してみてください。
どんなきっかけで恐怖が発動しますか? メールですか? 会議ですか? お金の話ですか? 他人との比較ですか?
ノートに書き出してみるのもいいでしょう。自分の恐怖のパターンを知ることが第一歩です。
ステップ2:楽しいトリガーのタイミングを決める
1日の中で3〜5個、ゴールをイメージするタイミングを設定してください。
先ほどお伝えした通り、通勤電車、ランチ後、エレベーター、トイレ、帰りの電車などがおすすめです。
できれば毎日発生するタイミングを選んでください。そして、最初は1つから始めても構いません。完璧を目指さず、小さく始めましょう。
ステップ3:ゴールイメージを準備しておく
そのタイミングで何をイメージするか、あらかじめ決めておいてください。
詳しいゴールイメージの作り方は、以前の記事「願望実現テクニック〜3ステップで人生が変わるイメージング習慣」を参照してください。

ここでは簡単なポイントだけお伝えします。
- できるだけ具体的に
- 五感を使って(特に「何が見えるか?」)
- すでに達成した気持ちで
最初は完璧にできなくても大丈夫です。「理想の自分ってどんな感じかな?」と考えるだけでも効果があります。
ステップ4:繰り返す
同じタイミングで毎日繰り返してください。
2〜3週間続けると、自動化し始めます。気づいたら、その場所に行くだけで勝手にポジティブな思考が始まるようになります。
ここまで来たら、あとは自動運転です。あなたが何も意識しなくても、脳が勝手にゴールに向かって動き始めます。
今日から始めましょう
まとめます。
あなたの不安は、恐怖のトリガーが自動的に発動しているだけです。これはあなたの性格の問題ではなく、脳の仕組みの問題です。
そして、この仕組みは上書きできます。
楽しいトリガーを1日の中にたくさん作っておく。同じタイミングで繰り返す。すると、恐怖のトリガーが発動する余地がなくなります。
結果として、1日中、気分良く過ごせるようになります。そして、現実も変わり始めます。
難しいことは何もありません。ただ、決まったタイミングで楽しいことを考えるだけです。
まず1つ、タイミングを決めてみてください。
例えば「明日の通勤電車で、理想の1日をイメージする」。これだけでも十分です。小さな一歩が、あなたの人生を変えていきます。
もし、もっと体系的にゴール達成を学びたいなら、「目標を叶える決定版 夢を現実に変える3つのステップ」で詳しく解説しています。多くの方が実際に変化を実感しているプログラムです。

あなたの不安が消え、1日中、気分良く過ごせる毎日が待っています。
今日から始めましょう。
福原宏志^^
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