福原です。
昔々、私は自分のデスクの前で、光るモニターをただ見つめてぼうぜんとしていました。
新しいコンテンツを作ろうとキーボードに手を置くのですが、一文字も打てないのです。
頭の中では、まだ見ぬ顧客からの冷ややかな視線や、「こんな程度か」という落胆の声が、
まるでいま起きているかのように再生されていました。
「もっと完璧にしないと。もっと隙のない構成にしないと」
そう自分を追い込めば追い込むほど、やるべきことが分からなくなり、体は固まり作業は止まりました。
気づけば、何も生み出せないまま数カ月という時間が溶けていたのです。
このとき私を止めていたのは、スキル不足でも時間のなさでもありません。
自分自身で作り上げた「完璧でなければならない」という強力な思い込みでした。
恐怖を消し去る、たった一つの方法
停滞の真っ只中で、すがるような思いで本を開いていたとき、ある言葉が私の目に飛び込んできました。
「行動は恐怖を消し去る」 ― デール・カーネギー
その一行を読んだ瞬間、頭を殴られたような衝撃が走りました。
私は「恐怖が消えたら、行動しよう」と考えていたのです。
不安がなくなって、自信満々になったら完璧なものを作ろう、と。
しかし、カーネギーの教えは真逆でした。
恐怖を消すために必要なのは、自信がつくのを待つことではなく「今すぐ動くこと」そのものだったのです。
「完璧でなくていい。たとえ不完全でも、今できる一歩を踏み出すことが、この暗闇から抜け出す唯一の道なんだ」
そう気づいて「今の私に伝えられることだけで大丈夫だ」と開き直ったとき、不思議なことが起こりました。
あれほど進まなかった作業が、わずか数日で、まるで何かに導かれるようにすんなりと形になったのです。
恐れていた批判はどこにもなく、むしろ「今の自分に刺さりました」という温かい声が次々と届きました。
世界は、あなたが思うよりずっと「柔らかい」
気功の考えでは、心身の緊張を解くことを大切にします。
私たちが「こうあるべきだ」と力んでいる時、体も心もガチガチに固まり、気の流れは止まってしまいます。
もし、今のあなたを止めているものが「完璧主義」や「失敗への恐怖」なら、それを外してみてください。
「いまのままで、大丈夫」
そうつぶやいて力を抜いた時、世界はあなたが思っているよりもずっと柔らかく迎え入れてくれます。
そして、あなたが固く持っている「こうあるべき」「こうしなければいけない」という信念も、簡単に捨てられるものだと気づくはずです。
今週のチャレンジ
今週、何か小さなことで「正しくやらなきゃ」「失敗したらどうしよう」と感じたら、あえてこう自分に言ってみてください。
「いまのままで、大丈夫」
何もしなくて大丈夫、ではなく、何かをやる時には、無理に進化したり自分を大きく見せなくても、いまのままで大丈夫、と思いましょう。そしてスルッと行動してみましょう。
その瞬間、あなたの体や周りの空気がどう変わるか、観察してみてください。
もし、一人でいまの信念を外すのが難しいと感じるなら、心身の緊張を根本から解きほぐす練習を一緒に始めましょう。
あなたの人生が、もっと軽やかに回り始めることを応援しています。
福原宏志^^


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